先日の土曜日はピアノトリオのコンサートでした。
感染拡大という状況の中、お越し下さった皆様ありがとうございました。
こんな時にも音楽を必要としてくださる方々の存在には本当に救われます。
今回はメンデルスゾーンのピアノトリオ第1番を中心に、それぞれデュオもありました。
チェロはアザラシヴィリの無言歌と、ブルッフのコル•二ドライ。
アザラシヴィリはなんともかわいいお名前🦭の作曲家ですが、ジョージア出身でまだご存命の方、美しくキャッチーなメロディーが魅力です。
今回のチェリスト大谷さんはアザラシヴィリを広めていきたい!と思ってらっしゃるそうで、私もその流れに乗りたいなと思っています😁
対してコル•二ドライは「贖罪」をテーマにした祈りの曲です。
教会で祈りを捧げるようなそんな気持ちで演奏しました。
ヴァイオリンはドヴォルザークの4つのロマンティックな小品と、スメタナのわが故郷より。
ドヴォルザークは4つめの曲が何とも捉えづらく良く分からなかったのですが、吉岡さんから「4曲で人の一生を表してるみたいだよね。」とアドバイスを頂き、なるほど!と。
ドヴォルザークもスメタナもテンポや表現が揺れ動く曲なのですが、本番でリハではしていなかったことを色々仕掛けられ(笑)、内心(…えぇっ!)と思いながら必死について行きました。
だけどそんな本番にしか味わえないスリルがとっても楽しかったりします😎
そしてメインのメントリ。
メントリとはメンデルスゾーンのピアノトリオ第1番のことです。
メンデルスゾーンのトリオは2番もあるのですが、だいたいメントリというと1番を指します。
この曲はピアノトリオの中でも傑作でファンもとても多い曲で、私もピアノトリオの中で一番好きな曲です。というか全ての曲の中で一番好きと言っても過言ではありません。
哀愁を帯びたメロディーは、ユダヤ人であることを隠しつつ生きなければならなかったメンデルスゾーンの悲しみを表しているようで、心に響きます。
今までこの曲を演奏した時がそれぞれ自分の中で節目になるような時期だったり、思い出に残る状況だったことも関係していると思うのですが、演奏していると色んな感情が湧き上がって胸がいっぱいになります。
演奏する度に発見もあり、これからも何度も演奏していきたい大切な曲です。
ピアノトリオ、とても楽しいコンサートでした。
〜おまけ〜
何の瞬間か分からないけれどお気に入りの写真♪
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